咳が止まらない、咳が長引くなどの症状にお困りではないですか?当院では、咳について診断・治療に努めています。
咳の原因は、さまざまなものがあります。
・気道に入った異物や痰を排出するための正常な反応
・風邪やインフルエンザ、肺炎などの感染症
・喘息やアレルギーなどの気道の炎症や過敏性
・胃食道逆流症などの消化器系の疾患
・喫煙や大気汚染などの外的な刺激
・心不全や肺がんなどの重い病気
本邦の慢性・遷延性咳の原因は咳喘息、咳優位型喘息、アトピー咳嗽が約8割を占めていると報告されています。

咳の分類
咳の種類は、咳の音痰の有無、持続期間などによって分けられます。 一般的には、以下のような咳の種類があります。
- 乾性咳嗽:痰がない乾いた咳で、コンコンという音がします。気道の粘膜が刺激されていることを示します。風邪やインフルエンザ、咳喘息や胃食道逆流症などが原因となります。
- 湿性咳嗽:痰をともなう湿った咳で、ゴホンゴホンという音がします。気道に分泌物が多いことを示します。副鼻腔炎や気管支炎などが原因となります。
- 急性咳嗽:咳症状が3週間までに落ち着く咳です。風邪などの感染症に併せて起こります。乾性咳嗽や湿性咳嗽のどちらにもなり得ます。
- 遷延性咳嗽:咳症状が3週間から8週間まで持続する咳です。咳のみの症状が長く続く咳喘息や、感染症の後に咳症状が続く感染後咳嗽、胃酸や胃液が食道まで逆流してしまう胃食道逆流症などが原因となります。乾性咳嗽や湿性咳嗽のどちらにもなり得ます。
- 慢性咳嗽:咳症状が8週間以上続く咳です。タバコによって起こるCOPDや、喘息、咳喘息、アトピー咳嗽、間質性肺炎、ストレスが原因となって咳が出る心因性咳嗽などが原因となります。
咳の診断
咳の診断方法にはいくつかのステップがあります。以下に一般的な診断方法を紹介します:
- 問診: 医師が患者の症状や病歴を詳しく聞きます。咳の持続期間、頻度、発作のタイミング、他の症状(例えば、痰の有無、呼吸困難など)について質問されます。
- 身体検査: 聴診器を使って肺の音を確認します。喘鳴(ぜんめい)や異常な呼吸音がないかをチェックします。
- 呼吸機能検査・呼気NO検査: スパイロメトリーなどの検査で、肺の機能を評価します。咳喘息や気管支喘息の診断に役立ちます。
- 画像検査: 胸部X線やCTスキャンを行い、肺や気道の状態を確認します。肺炎や肺がんなどの他の原因を除外するために使用されます。
- 血液検査: アレルギーや感染症の有無を確認するために行われます。
- 喀痰検査: 痰を採取して、細菌やウイルスの感染を調べます。
咳の治療
原因治療が第一です。具体的な治療内容は診断次第ですので、まずはお気軽にご相談ください。