非結核性抗酸菌症|春日部市|春日部・豊春の呼吸器内科・内科・外科|土日診療あり

豊春メディカルクリニック

非結核性抗酸菌症

非結核性抗酸菌症(NTM症)とは、結核菌ではない抗酸菌が肺に感染して起こる慢性の肺の病気です。 抗酸菌は土や水、ほこりなど自然界に広く存在しており、誰でも日常的に吸い込んでいますが、通常は病気を引き起こしません。

しかし、体質・基礎疾患・肺の構造の変化などがあると、これらの菌が肺で増殖し、咳や痰、息切れなどの症状を引き起こすことがあります。

非結核性抗酸菌症の症状は咳,痰,息苦しさ

非結核性抗酸菌症の原因

肺非結核性抗酸菌症(NTM)は、非結核性の抗酸菌が原因で引き起こされる病気です。この病気は、特定の種類の細菌が肺に感染することで発症します。主な原因としては、以下のようなものが挙げられます:

  1. 環境中の細菌: 抗酸菌は自然界に広く存在しており、土壌や水、食べ物などから感染することがあります。
  2. 免疫力の低下: 免疫力が低下している人は、抗酸菌に感染しやすくなります。例えば、HIV患者や化学療法を受けている人などです。
  3. 既存の肺疾患: 慢性気管支炎や慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの既存の肺疾患があると、抗酸菌に感染しやすくなります。
  4. 喫煙: 喫煙は肺の損傷を引き起こし、抗酸菌の感染を促進することがあります。

非結核性抗酸菌症の症状

肺非結核性抗酸菌症(NTM)の症状は、感染の程度や個々の患者によって異なることがあります.軽症の場合症状はほぼありませんが、進行すれば以下が一般的な症状です:

主な症状

  • 慢性的な咳: 特に持続する咳が特徴です。痰が出ることもあります。
  • 息切れ: 呼吸が浅く、疲れやすくなることがあります。
  • 胸の痛み: 胸部に違和感や痛みを感じることがあります。
  • 疲労感: 常に疲れていると感じることがあります。
  • 体重減少: 意図せず体重が減ることがあります。
  • 発熱: 微熱が続くことがあります。
  • 夜間の発汗: 特に夜間に大量の汗をかくことがあります。

非結核性抗酸菌症の診断方法

  1. 症状の確認:
    • 医師が患者の症状(例:長期間続く咳、喀痰、呼吸困難、体重減少など)を詳細に聴取します。
  2. 喀痰検査:
    • 患者から採取された喀痰を培養し、非結核性抗酸菌の存在を確認します。複数回の検査が行われることが多いです。
  3. 画像診断:
    • 胸部X線: 肺の異常を確認するために行います。NTMの特徴的な影を確認します。
    • CTスキャン: より詳細な画像を提供し、肺の異常や感染の広がりを確認します。
  4. 血液検査:
    • 抗酸菌感染の証拠や他の感染症を排除するために血液検査が行われることがあります。
  5. 肺生検:
    • 必要に応じて、肺の組織を採取して検査することがあります。これにより、正確な診断が可能になります。
  6. PCR検査:
    • 遺伝子レベルで抗酸菌を特定するための分子生物学的検査が行われることがあります。

診断のポイント

  • 複数の検査: NTMの診断は単一の検査ではなく、複数の検査結果を総合的に評価します。
  • 専門医の診断: 呼吸器専門医による詳細な評価と診断が重要です。

非結核性抗酸菌症の治療

肺非結核性抗酸菌症(NTM)の治療は、原因となる菌の種類や病状によって大きく異なります。 また、治療には長期間の抗生物質療法が必要となることが多く、完全な治癒が難しい場合もあるとされています。 さらに、治療効果は患者さん一人ひとりの状態や薬剤への反応によって変わるため、継続的な評価が重要です。

一般的な治療方法は以下の通りです。

 

1.抗生物質療法

NTM治療の中心となるのが抗生物質療法です。 病原体の種類や薬剤耐性のパターンに基づき、使用する薬剤や投与期間が決定されます。 また、治療には数ヶ月から数年かかることもあり、長期的な治療計画が必要となります。

 

2.症状の管理

呼吸困難や胸の不快感などの症状を和らげるために、吸入薬や酸素療法が行われることがあります。 これにより、日常生活の負担を軽減し、生活の質(QOL)を向上させることが期待できます。

 

3.生活習慣の改善

治療と並行して、健康的な生活習慣を整えることも大切です。 特に、バランスの良い食事、適度な運動、禁煙などは、治療効果を高めるうえで重要なポイントとなります。

 

4.手術治療が検討される場合

薬物療法だけでは改善が難しいケースでは、手術が選択肢となることがあります。 特に以下のような状況では、外科的治療が検討されます。

  • 治療抵抗性の場合:抗生物質で改善がみられない

  • 重度の呼吸困難:肺機能が大きく低下している

  • 大量の膿瘍や線維化:薬物療法での改善が困難

  • 局所的な破壊が進行している場合:空洞形成や高度の気管支拡張がある

 

🏥 当院の取り組み

当院では、非結核性抗酸菌症が疑われる患者様に対し、積極的に検査を実施しています。 また、必要に応じて連携病院をご紹介し、画像検査や気管支鏡検査などの精密検査を速やかに実施できる体制を整えています。

その後は、当院にて継続的な治療とフォローアップを行い、患者様の状態に合わせた長期的なサポートを提供いたします。

さらに、春日部市立医療センター呼吸器外科とも緊密に連携しており、手術治療が必要な患者様については速やかにご紹介できる体制を整えております。